デンマークを離れて約1週間、久々にキッチンが使え、
自分たちで料理が出来ると思っていた私たちは頭をうなだれた。
どうして、もっと早くに、、、
予約した時点で言ってくれなかったのだろう。と
いうことが頭によぎる。(ベジタリアンの私たちにとって、
ここ北欧で食べる事は、そう簡単では無かった)

でも、本当に申し訳なさそうな彼の顔を見ていると
そんな事を言ってもしょうがないように思えた…。

で、どうしましょう?と言う前に彼がアパートではないけれど
泊まれるろところを手配したから車で連れてゆくという。

これはもう彼を信じて、連れていってもらうしかない。
もっと早くに分かっていれば自分で探したかったが
もう、かなり疲れてしまっていた。ということで彼のキレイだとは
お世辞にも言えない、車に乗り込む。

車に乗り込む前に後部座席に乗っていた彼の荷物や何かを
アパートの中に入れるのを手伝う。
雑誌や洋服屋ギターやぬいぐるみ?などなど。
そして、自分たちの荷物をトランクに入れ、出発。

自分自身も気を取り直そうと頑張って
笑顔を作りながら私は助手席に乗り込んだ。
はあ….と誰からとでもなく安堵に近いため息がこぼれた。

何か話そうと思った瞬間、彼が口を開く。
“何でヘルシンキなんかへ来たんだ?”と。

そして彼は言った。

“Welcome to an ugly city!!
you guys are in now ugly Helsinki…!”

(”ようこそ、醜い街へ!君たちは今、醜い街ヘルシンキに居る。”)


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